今回TKEの階段昇降機をご用命頂いたのは、脳血管疾患や事故などの後遺症で、身体の麻痺や高次脳機能障害を負われた方のための交流施設です。
この施設は、中途障害者が地域の中で自立した生活を送れるようにと、生活訓練や創作活動、仲間とのふれあいの拠点となることを目指し、クラウドファンディングでお金を集め、中古の2階建て物件を借り上げて開設されました。
ここに来られる方の中には、自力で階段を上り下りすることが難しい方もおられるため、2階を利用されるときには、都度若手の職員の方が抱えて上り下りを介助していました。
建物の中にも階段はあるのですが、間取りが狭く、利用される方の動線をふさいでしまうため、外階段に階段昇降機をつけることになりました。
ところが工事の当日、作業を始めたところ外階段の鉄板内部に錆びによる腐食が見つかり、昇降機のレールを固定するには強度が不十分であることが発覚。作業を延期することになってしまいました。きれいに塗装されていたため、事前の調査では腐食がわからなかったのです。
その後、この建物を所有する家主さんのご厚意で、外階段を新調することが決まり、3か月遅れでようやく念願の階段昇降機の設置をすることができました。
今後は、脳出血などで半身まひの残る利用者の方々が利用され、安全のため職員がそばに付き添い、リモコンで昇降操作をされるとのことです。