階段昇降機には様々な種類がありますが、一般的なタイプとして階段に設置する椅子式階段昇降機が挙げられます。
椅子式はその名の通り椅子に座って階段を昇降するもので、ご家庭の階段にレールを設置し、レールに沿って椅子が上下移動します。
他にも、持ち運び可能な可搬型の昇降機（介助者の力添えが必要）や車椅子ごと昇降するタイプもあります。階段昇降機の種類についてはこちらの記事もご覧ください。
このコラムでは椅子式の階段昇降機について、どのようなパーツと機能をもっているかを解説します。
階段昇降機の各部位について
階段昇降機は大きく椅子とレールに分かれます。階段昇降機の椅子には安全ベルトと緊急停止ボタンが付いており、その他、各社の製品ごとにこだわりポイントが詰め込まれ、快適な暮らしを実現します。
階段昇降機の椅子部について～TKE製品の特長も解説
ご利用者様の体を預かる椅子の部位については、以下の図を見ていただくとわかりやすいでしょう。
①背もたれ：上半身をしっかり支えてくれる背もたれ付きの椅子は、安定した座位を保つことができます。
②座面：乗り降りしやすい高さに設定され、適度なクッション性とホールド感のある座面。廉価な製品にありがちな平面の座面は、昇降時に前のめりになったり、ずりおちそうな感覚になり、不安を覚える方が多いのです。
TKEの階段昇降機は座面を背もたれ側へやや傾斜した安心感のある形状に仕上げています。
③ひじ掛け（アームレスト）：ひじ掛けとしての役割だけでなく、安全ベルトと合わせて体が椅子から落ちないように設計されていることが一般的です。
TKEのカーブアームレストは、包み込むような形状で身体を支えるため、安心感が得られます。使わないときには折りたたむことができ、全体的に弧を描くようなフォルムのため、近くを通った際に体が当たったり、荷物の紐がひっかかったりといったことがないように工夫が施されています。さらに車椅子からの移乗もしやすい、大きく広がるアームレストを有料オプションで選択できます。
④安全ベルト：安定性と安心感を高める安全ベルト。
TKEの階段昇降機には差し込むだけで簡単に装着できるタイプを付けました。
⑤足置き（フットレスト）：フットレストが付いていると、安定感や快適性が増すだけでなく、昇降中に階段や障害物に足が引っかかるのを防止します。下肢不随の方には追加の固定ベルトも有料オプションで選択できます。
TKEの階段昇降機は、座面をたたむとフットレストも連動して自動的にたたまれるため、ご家族が階段を利用されるときに邪魔になりません。
階段昇降機のレールについて～TKE製品の特長も解説
椅子式階段昇降機は、ご家庭の階段に1本のレールを設置し、そのレールに椅子を取り付けて昇降させます。階段昇降機には大きく直線型と曲線型があり、レールが文字通り一直線のものと、縦や横に曲げられるものがあります。
直線型のレールは、設置する階段に合わせて長さを調整して使用します。基本的には一度設置してから、延長するなどの調整はできませんが、型が決まっている分、レンタルで提供している業者もあります。
TKEの直線型レールには折り畳みタイプの機能を有するものもあります。詳細は以下の製品ページをご覧ください。
曲線型のレールはオーダーメイドで自由自在
曲線型のレールの場合は、階段に合わせて1本のオーダーメイドレールを設計します。これを複数のレールに切り出し、現場でつなぎ合わせて設置します。そのため、設置する階段の形状に合わせることができ、また条件によっては延長などの対応も可能となります。一方でオーダーメイドになるため、レンタルなどは基本的にありません。
曲線型レールの終端形状について
TKEの曲線型階段昇降機のレールの終端部分は画像のような調整が可能です。
通常は水平型のタイプをご利用いただけますが、以下のような目的で他のタイプをお選びいただく方も多くいらっしゃいます。
- 垂直型：階段昇降機のレールとドアの開閉が干渉しないようにしたい、人が行き来する廊下にレールを突き出させたくない
- フリーデザイン型：利用者が乗り降りする位置を調整したい、使用しない時の階段昇降機の待機位置を調整したい
TKEの階段昇降機
TKEの階段昇降機は唯一無二の自動水平保持・自動旋回機能、70度までの傾斜も対応できる機能を有しており、オーダーメイドのレールと併せて、様々な階段への設置が可能となります。
製品によっては、この階段には設置ができない、希望のルート（内回り・外回りなど）を通れない、何か他のインテリアと干渉するといったことも起こりえますが、他社で対応できなくてもTKEなら設置できた事例も数多くございます。お気軽にご相談ください。
