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家庭用のエスカレーターがないのはなぜ? 確かに~ 言われてみれば納得、その理由

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家庭用のエスカレーター?

 二世帯住宅などを新築する際に、ご高齢の家族のために「家庭用のエレベーター」(ホームエレベータ)を設置することがあります。予算の関係で建築の時には設置できなくても、将来エレベーターがつけられるよう、上下階を貫通する頑丈な区画を作っておき、当面は物入れなどとして利用する、という方もおられるようです。

 ところでふと疑問に思ったのですが、「家庭用のエレベーター」があるのに、家庭用のエスカレーターホームエスカレータ)がないのはなぜなのでしょうか?

 エスカレーターというのは、駅やデパートなど、大勢の人が来る場所で、人々を待たせずに上下の階へ運ぶための装置です。踏み板が循環して、次々に人を乗せて運ぶことができます。

 家庭の階段では、次々に人が押し寄せるようなことはまずありませんから、踏み板を循環させる意味がありません。上りと下りを専用に分けるのも、家庭用では無駄です。エスカレータはそもそも一般住宅用途には向いていないのです。

 また、エスカレータは基本的に一直線です。曲がったエスカレーター(スパイラルエスカレーター)もあることはありますが、住宅の階段によくあるような、最後の数段で急に曲がるような形状は実現困難です。

だから、階段昇降機。

日本家屋の狭い階段に取付けた例 そこで考えられたのが、レールの上を椅子が上り下りする「階段昇降機」というわけです。

 TKEの階段昇降機は、太さわずか8センチのレールを1本設置するだけですから、重量も軽く、既存の住宅を改修せずに後から取付けることが可能です。

レールは、階段の形にフィットするように、カスタムメイドで製造します。複雑な間取りでも自由に設計できるのです。

これからは「階段昇降機」を “マイエスカレーター” と呼んでください。

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